40年間1歩も病院から出れない生活:精神保健福祉士の課題と解決策
Aさんが40年ぶりに病院の外に出れたのは、東北大震災により、入院していた病院が被害にあったからです。
それまでAさんは、20代の時に精神的に不安定になり東北にある精神科病院に入院してから、ずっと入院していました。
1歩も病院の外に出ることなく。
なんで40年も入院していたのか
Aさんは何十年も病院の外に出れないほど、精神状態の悪化が続いていたわけではありません。
普通にご飯も食べれましたし、会話も良好。時々イライラしたり、感情の整理がつかないこともありましたが、病棟内では生活ができる状態でした。
実際、当時私が勤めるG Hに震災による避難のために入居した時には、穏やかな雰囲気で、足腰はしっかりしており、会話も問題なし。洗濯や掃除などの身の回りのこともこなせる状態でした。
「なんで、入院してたんだ」という疑問と「このような人が何十年も入院しているなんておかしい」と苛立ちを強く感じたのを覚えています。
長期入院患者への解決策
Aさんは言いました。
「40年ぶりに人間らしい生活ができる」と。
このように精神的にはある程度安定しているのに10年以上も精神科病院に入院している方が日本に約3万人もいます。
このことは何十年も前から諸外国から指摘を受けていましたが、日本政府は具体的な行動は取っていませんでした。
が、やっと日本政府はこの問題に対して重い腰を上げたのが近年です。
長期入院者の医療点数を下げたり、1年以上精神科病院に入院していた方がG H等に入居した場合の加算を新設したり、と
長期入院者を退院させるような法整備を整えています。
そして、そんな方が安心して暮らせる場所を
提供できるのが障がい者G Hなんです。
日本社会における障がい者G H事業の
重要性を理解していただけますと幸いです。
障がい者グループホーム事業の運営について、詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください⬇️
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