精神保健福祉士として質の高い面接にするための3つのStep|精神保健福祉士のためのコーチング
先日、私がサポートに行っているグループホームの利用者さんから事務所に連絡が来ました。
「利用料払えないです」と。
その人は、ここ数週間の間に事務所に連絡はくれていて、何か言いたそうな様子を示すんですが、結局具体的なことは話さず、安否を教えてくれて電話を終えていました。
そして、やっとの思いで話してくれたのが、今月分の利用料が払えないことでした。
仕事の勤務日数が減り、収入も落ちてしまったために、払うことが難しくなったようでした。
「なんで早く言ってくれないのか」と思いましたが、よくよく考えてみると、「ただ信頼されていなかったからだ」と感じました。
「相談したら怒られるんじゃないか」
「話したら退去させられるんじゃないか」
「自分を否定されるんじゃないか」
と、こちらを信頼していなかったからと思います。
こちらのことを信頼してくれていれば、
怒られるんじゃないかとの恐怖
退去させられるかもしれないとの不安
否定されるかもしれないとの不信感
このような感情も軽減するでしょう。
そもそも、信頼関係が構築されていれば、このような感情を持っていることを、こちらに話すことが出来ていたと思います。
こんなエピソードがありました。
さて、今回お伝えする内容は、
精神保健福祉士として質の高い面接にするための3つのStep
このステップをしっかり踏んで、面接を行うことで、クライアントさんが満足するだけでなく、クライアントさん自身の成長にも繋がっていくものです。
是非、毎日の業務に活かしてください。
Step1:相手の信頼を得る
面接時、相手と初対面であったり、あまり顔を合わせる機会がないと、相手はあなたに対して不信感を持っています。
特に、初対面の時は、
「この人は信頼できる人かな」
「私の想いを否定されないかな」
「なんか嫌なこと言われないかな」
と誰しもが不信感を持っています。
相手が不信感を持ったまま面接を進めてしまうと、素直に話せなかったり、自分の立場を良くするために嘘をついたり、自分の課題を適切に観れなくなります。
そうなると、面談者と相手との探り合いになり、より良い結果を生みません。
ですので、まずは相手との信頼関係を構築することが、Step1になります。
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Step2-1:相手の課題を取り扱う
相手との信頼関係を構築できたことで、初めて相手が抱える課題を取り扱うことが出来ます。
その前に大前提としてですが、
相手が抱える課題を取り扱ってください。
「当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、こんな相談があります。
「うちの子どもの様子がおかしいんです」
「旦那がいつもお酒を飲むと暴れるんです」
「上司からパワハラを受けていて、辛いんです」
というように、他者を課題の原因にした相談があります。
この他者を課題の原因にした相談に、何も考えずに対応してしまうと、より良い結果は、まず生まれません。
なぜなら、他者を課題の原因にしていると「他者を変えよう」という思考が働きます。
そもそも相手を変えようする行為自体が、相手からの不信感を買い、対立を生み、関係性が悪くなり、結果として双方に良くない状況になってしまうからです。
ですから、相談相手から他者を課題の原因にした相談があった場合は、他者の課題から相手自身の課題に切り替える必要があります。
Step2-2:気づきを与える
他者の課題から相手(自分)の課題に切り替えるためのポイントとして
相手ができることは何か、
相手が対応を変える必要はないのか、
そもそも他者が課題と感じているのか、
などの質問をして相手に考えてもらうことが必要です。
そこで生まれるのが「気づき」です。
「子どもの話をちゃんと聞いてなかった」
「結局自分が、旦那の問題処理をしていた」
「上司の悪い部分しか見ていなかった」
と自分の課題に気づくことが面接では重要になります。
それも相談支援者から言われたり、指摘されて理解するのではなく、相談者自身が自分で考え、気づくことが重要です。
なぜなら、人は他者から言われること、特に権威性や深い信頼関係がない人から言われることに対しては、相手に疑いを持ったり、否定したりして、素直に受け取ることが出来ないからです。
精神保健福祉士や社会福祉士はまだまだ社会には浸透しおらず、権威性も得られていません。それに初対面であれば、短時間で深い信頼関係を築くことは難しいです。
では、どうすればいいのか?
それが質問です。
質問をすることで、「あっ、そうかあ」と相手の内側から生まれる気づきを与えることが出来ます。
Step3:行動につなげる
そして、Step3
これが一番重要です。
どれだけ、信頼関係を構築して、相手により良い気づきを与えても、相手が何か行動をしなければ何も変わりません。
相手の行動が変わらなければ、課題が解決することはなく、今までと何も状況が変わらないからです。
例えとして、
体重が増加し糖尿病を抱えている人が、糖尿病の回復のために「運動が必要だ」「食事を見直す必要がある」と気づいても、家に帰ったら今までと同じ生活習慣で、食べる物や量が同じなら、糖尿病の回復には繋がっていかないですね。
ですので、相手と信頼関係を築き、相手が課題に気付いたら、行動してもらう必要があります。
毎日運動する、食事の量を減らすなどの行動をすることで、糖尿病の改善に進んでいきますよね。
このように、相手の行動が変わることで、課題解決に繋がっていきます。
質の高い面接とは
要するに、精神保健福祉士として質の高い面接とは、
相手と信頼関係を気づき、相手に気づきを与えて、行動を促し、現状を好転させることができるかどうかで、決まります。
いかがでしょうか?
これからの自分の面接を質の高いものにしたいですか?
「したい」と感じた方は、今日から実践してみてください。
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群馬で量子力学を活用して精神保健福祉士を応援する志福祉ワーカーコーチの井内信吾でした
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