精神保健福祉士が抱える日本の課題①〜長期・社会的入院の解消〜|精神保健福祉士のためのコーチング

query_builder 2021/09/08
ブログ
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群馬で量子力学を活用して精神保健福祉士を応援する志福祉ワーカーコーチの井内信吾です。


今日もあなたの貴重な時間を使ってブログにお越しくださり、ありがとうございます。

 

現在の日本で精神保健福祉士が抱えている課題はたくさんあります。

 

今回は改めて、長期入院・社会的入院の課題について取り上げます。

この課題は何十年も前からあり、多くの精神保健福祉士の方が感じていることだと思います。

ですが、一向に改善されていないのが現状でしょう。

 

ですので、長期入院・社会的入院の課題について今一度振り返り、

精神保健福祉士として何が出来るのか?

どんな価値を提供できるのか?

を考えてみてください。


世界に誇れない世界1位

病床率

精神保健福祉士の方なら、何度も耳にしてきていると思いますが、

日本は人口比率における精神科病床率が世界1位です。

 

上の資料を見るとわかりますが、日本は他の国と比べても精神科病床率が断トツでトップです。

 

この状況をあなたはどう見るでしょうか?

 

病床率が高いから、それだけ日本人が病んでいる。

病床率が高いことで、日本人の精神保健が保てている。

病床数が高いことで、安定した精神医療が提供できている

 

もしくは、

病床率が高い分、民間病院では収入を確保するために不必要な入院が増えてしまう。

精神医療には強制的に入院させられる制度があるため、人権侵害が起きるリスクが高まる

などのようなことも推測できます。

 

私の考えとしては、理想はイタリアのトリエステように、精神科病院が必要ない社会をつくり、精神科病院を廃止されることです。

 

ですが、そこまで行けなくても世界の平均くらいまで病床率が下げられると、もっと精神障がい者が地域に出て、社会に貢献できる機会が増えると考えています。

長期入院患者は約15万人以上

入院期間

上の画像を見て下さい。

 

2019年において、1年以上入院している方が15万人以上います。

 

平均の在院日数を精神科以外の科と比べると、その差は歴然です。

 詳しいデータはこちらからクリック⬇️

◯厚労省データ


一般科の平均は、約16

精神科の場合は。約270

 

桁が違いますね。

 

「精神科は特殊だから」

と言いたくなる方もいるかもしれません。

 

ですが諸外国と比べても、入院日数の差は歴然です。

フランスは約6日、ベルギーは約10日、イタリアでも約14日、ドイツで約24日、韓国では約125日です。

 

そして、社会的入院患者の課題も何年も前から言われていることですが、一向に改善されていません。

7万人という数字も変わっていません。

 

以前のブログにも書きましたが、人の心も体もある程度負荷がないと衰えます。使わないと能力を落ちていきます。

そのため、病院という守られすぎた環境に長くいると、社会で生きる力をドンドン失っていってしまうことになります。

 

そして本当の精神障がい者になってしまう、ということです。

死亡退院者が年間約2万人

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数年前、日本の自殺者の数が3万人を切りました。

一昨年は2万人代まで落ちています(これからはコロナの影響で失業質が下がり、自殺者が増えることが予想されますが)。

 

そんな自殺者が減っている反面、日本の精神科病院では多くの人が亡くなっています。

その数約2万人です。


参考の記事はこちらから⬇️

精神科病院の死亡退院問題

 

この数字は、精神科病棟に入院していて誤嚥にて別の病院に救急搬送されて亡くなった、といようなケースは含まれていません。

 

要は、精神科病院の中で亡くなっている人の数です。

それが約2万人です。

 

この2万人の中には、治療をしていても自殺で亡くなった方もいるでしょう。

ですが、それ以上に多いのが身体拘束による血栓症(エコノミー症候群など)や薬物による悪性症候群の影響によるものです。

 

ここを改善していくことが精神科医療の課題です。

身体拘束が必要ない支援や、多剤大量処方ではなく海外のように単剤処方、理想は一時的な薬の使用、薬を使わない治療ができればいいですが・・・。

資源がなければ作ればいい

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いつもこの長期入院、社会的入院の課題を提議すると、

「住む場所がない」

「資源がない」

「環境がない」

と解決方法がないことを言われます。

 

なければ、作ればいいんです。

何を作ればいいのか、それはグループホームです。

 

ざっくりお伝えすると、グループホームは場所(物件)と人がいれば作れます。

 

ここでまた、言われそうなことですが、

「グループホームはお金にならない」と。

 

ですが、実際グループホームの運営を経験した私の意見として、グループホーム運営で年収500万円を得ることも可能だと捉えています。

 

ですので、長期入院・社会的入院の課題を解決するためにはグループホームを増やしていくことが大きな方法の一つです。

そして、“生活者としての視点”、“個別性の視点”を持っている精神保健福祉士がグループホーム運営を行うことで、価値の高い福祉サービスを提供することができます。

 

しっかり、収入を得ながら、長期・社会的入院の課題の解決にも繋がり、精神保健福祉士としての高い価値を提供できるのがグループホーム運営です。

 

今一度、あなたの精神保健福祉士としての価値を提供する方法として、グループホーム運営を考えてみて下さい。

 

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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群馬で量子力学を活用して精神保健福祉士を応援する志福祉ワーカーコーチの井内信吾でした


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