精神保健福祉士が精神障がい者を作ってしまっている:精神保健福祉士の方のためのコーチング
群馬で量子力学を活用して精神保健福祉士を応援する志福祉ワーカーコーチの井内信吾です。
今日もあなたの貴重な時間を使ってブログにお越しくださり、ありがとうございます。
精神保健福祉士が精神障がい者を作っている‼︎
そう聞いて「何を言っているんだコイツは」と思ったかもしれませんね。
精神保健福祉士は、精神障がいを抱えた方が地域社会で少しでも暮らしやすくなるために、本人だけでなく家族や地域、環境に働きかけていくことが仕事です。
精神障がい者が先にいての精神保健福祉士ですから、「作れるわけがない」と感じたと思います。
ですが、視野を広げて、別の視点から見てみると、精神障がい者を作り上げてしまう状況があり、精神障がい者をより精神障がい者にしてしまうこともあります。
ですから、今回の内容を最後まで読んでいただき、あなたの日々の精神障がい者の方との関わりや日々の業務を振り返って、障がい者を作り上げてしまっていることはないか、と確認してみて下さい。
そして、あなたやあなたが所属する組織のサービス向上に活かしてみて下さい。
精神障がい者がいないと精神保健福祉士は成り立たない
精神保健福祉士は、精神障がい者や心の病に苦しむ人がいるから、その方達への支援やサポートが出来ます。
精神障がい者や心の病に苦しむ人たちがいるから、精神保健福祉士としての価値が生まれているわけです。
逆を言えば、精神障がい者や心の病に苦しむ人がいなくなったら、精神保健福祉士としての仕事はなくなり、役割がなくなります。
必要性がなくなり、価値がなくなるわけです。
ということは、精神障がい者や心の病に苦しむ人がいてもらわないと、現状での精神保健福祉士として価値が保てないということです。
この考え方でいくと、精神障がい者がたくさんいてもらう必要がありますし、多くの人が心を病んでもらう必要があります。
そうでないと、精神保健福祉士としての価値を保てないからです。
たぶん精神保健福祉士の多くは、このことを表面的には理解していなくても、本質的に感じていると私は思います。
ですから、結果として精神保健福祉士が精神障がい者を作ってしまっているんです。
精神障がい者の作り方
強烈なタイトルですが、関わり方を間違ってしまうと相手を精神障がい者にしてしまいますし、より精神障がい者にしてしまいますので、注意して読んで下さい。
作り方のポイントは実にシンプルです。
それは、
精神障がい者を精神障害者として扱うことです。
「何を当たり前なことを言っているの?」って思ったかもしれません。
ですが、これが作り方なんです。
“障がい者”という言葉のイメージとして、「出来ないことがたくさんある」「やれないことが多い」「サポートが必要な人」などど、ネガティブなイメージを持っている方が多いと思います。
このイメージを持って関わってしまうと、そんな出来ないことややれないことにフォーカスを当ててしまい、出来ることややれることが見えなくなってしまいます。
そして、出来ることが見えなくなっているため、本来なら本人ができることまでサポートする側がやってしまうことになります。
もう少しわかりやすくお伝えすると、本人が出来ること、やるべきことをサポートする側がやってしまう、ということです。
自分で服薬ができるのに医療者側がやってしまう。
質素であれ自分で食事が準備できるのに、福祉職員が毎日食事提供してしまう
時間をかければ自分で決められるのに、先にサポートする側が決めてしまう
このように本人が出来ることを回りが先にやってしまうと、本人はやる必要がなくなり、やらなくなり、この状態が続くことで本当にやれなくなってしまいます。
入院して何日も寝たきりになると人は歩くことが困難になります。
このように人の体は使わないと劣化してしまいます。
それは精神も同じです。
精神が弱まる環境に長くいると、人の精神はドンドン弱くなってしまいます。
そして、出来ないことが増え、結果“精神障がい者”という状態が作れてしまうんです。
支援は最小限が最適
ですが、それでもサポートが必要な精神障がい者はいます。
何十年間ずっと入院していて方や、幻覚・妄想がバリバリ出現している時などは手厚いサポートが必要になるでしょう。
これは私の16年の経験から感じることですが、
多くの障がい者は自分で生きる力を持っています。
収入は障害年金2級のみで、友人おらず、両親は他界し1人暮らし。
年金が入る偶数月の後半は、まともな食事がとれます。
ですが奇数月の後半にはお金がなくなって何も食べるものがない、そんな状況を繰り返す生活。酷い時には道端の草を食べて生きている当事者の方がいました。
また、この人も浪費癖がある方で、いつも障害年金や作業所の工賃がすぐに右から左に消えていく。お金がなくなったら、頼れる女性や友人に連絡をして助けてもらう。
作業所スタッフに頼んで工賃を前借りしてもらったり、同じグループホームの女性利用者から大きなお握りをもらったり、いきつけの焼きそばやでツケで食事をしたりと、何かしら生きる術を持っている人がいました。
上記の2人は私が関わる前から、このような生活をしていました。
私が教えたわけではありません。
日々の生活の中で自分で身につけていったんです。
何を言いたいかと言うと、ほとんどの方は私達が手を差し伸べなくても、ちゃんと生きる力を持っており、ちゃんと生きているということです。
草を食べたり、ツケで食事することが良い、と言いたいわけではありません。
生きる力を福祉サービスなどを利用したことによって、失うようなサポートは適切でないと言いたいのです。
ですから、支援を最小限に止めることが、精神障がい者自身が持っている力を引き出し最適な状態に導くことができるのです。
見守りが最強の支援
「じゃあ、何もしなくて良いのか?」と言われそうですが、何もしなくていいです。
ただ、見守ってあげて下さい。
この見守ることが障がい福祉の仕事をする上で、最強の支援であり、最もサポートする側が難しい支援だと私は捉えています。
相手が何か問題で困っていたり、きつい生活状況だと、声をかけたり、手を差し伸べたりと何とかしてあげたくなるのが人間です。
ですが、その問題は私達が解決する問題ではなく、本人の問題です。
私たちが相手の問題を解決してしまうことは、相手が成長する機会を奪ってしまうことになります。
しかし、多くの場面で私達は、障がい者本人が抱える問題を取り上げ解決してきてしまいました。
それは、障がい者の成長の機会を奪ってしまったことになります。
ですから、障がい者の方が成長していけるよう、私たちが障がい者を信じて見守ることが最も必要なんです。
プラスして、誰かに相談できたり、話せる環境があると尚良いと思います。
精神障がい者を増やすようなサポートはせず、精神障がい者をより障害者にすることもせず、精神障がい者自身が成長していけるサポートをみんなでしていきましょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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群馬で量子力学を活用して精神保健福祉士を応援する志福祉ワーカーコーチの井内信吾でした
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