精神保健福祉士(P S W)に求められる本質的な役割|群馬コーチング

query_builder 2021/08/03
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PSW役割

群馬で量子力学を活用して精神保健福祉士を応援する志福祉ワーカーコーチの井内信吾です。

今日もあなたの貴重な時間を使ってブログにお越しくださり、ありがとうございます。

 

精神保健福祉士(P S W)の資格は、199712月に精神保健福祉士法により成立しました。

 

その背景には、過去に日本では心に病を抱えた人たちに対する社会参加への取り組みは、先進諸国の中で制度面でとても立ち遅れた状況が長く続いていました。

近年になり、関係法の改正もあり、ようやく心の病を抱えた人も社会の一員として、地域社会で暮らすための基盤整備が図られることとなったことがあります。

 

2021年現在、日本における精神保健福祉士の役割とはどうなってきたのか?


そして、今後は表面的ではなく、本質的にどのような役割が求められるのか、についてお伝えします。


精神保健福祉士法によるP S Wの役割

精神科病床

精神保健福祉士の資格ができたのには、このような背景がありました。

 

日本の精神科病床数は、人口比率からみると世界トップです。

この状況について、何10年も前から日本はW H Oから指摘を受けています。ですが、改善できずに今日まできています。

その理由はいくつかありますが、大きな理由は日本の精神科病院の約9割が民間病院ということです。

 

イタリアなどは、精神科病床数を減らす政策をとり、実際に減らすことに成功しています。

なぜ、精神科病床を減らすことが出来たかというと、国内の精神科病床のほとんどが公的機関だったからです。

公的機関ですから、国の方針に統一させることは容易です。

 

ですが、民間病院となると簡単にはいきません。

ここが日本の大きな課題です

 

その課題解決のために精神保健福祉士の資格が作られました。

地域と精神科病院との橋渡し役として、社会的入院患者の解消、長期入院患者の地域移行が精神保健福祉士の任務であり役割です。

そして、その結果として、日本全体の精神科病床数の削減が目的です。

社会情勢からみたP S Wの役割

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日本の精神保健福祉の課題は、精神科病床の削減以外にもたくさんあります。

 

あげるとキリがありませんが、発達障害者の課題、認知症の課題、職場や学校におけるメンタルヘルス、障害者の就労支援などたくさんあります。

 

発達障害の問題をとっても、発達障害者数の増加、障害に対する社会の理解、薬物療法中心の治療、日本全体的な発達障害者支援の質が低いこと、などがあります。

 

認知症の問題についても、認知症患者数の増加、精神科病棟における認知症患者の増加、介護施設における支援の質が低いこと、などです。

 

他にも社会的な課題があり、これからの精神保健福祉士の活躍が期待されます。

 

ですが、本質的な部分からみると、これらの課題は表面的なことであり、根幹の課題ではありません。


課題解決はせずに、取り扱う課題を広げている

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そして、どれをとっても解決の方向には進んでいません。

 

社会的入院患者の数はほとんど変わっていないですし、長期入院患者の問題も何も変わっていません。

国は苦肉の策として、精神科病床を障害者グループホーム等に転換する方針を出しましたが、これもただの病床の名称を変えただけで、実際は何も変わりません。

 

そして、これらの問題は解決されず、発達障害者や認知症、職場や学校のメンタルヘルスなど、精神保健福祉士が扱う課題だけが広がっているのが現状です。

 

このような状況は何を意味するのか?

 

それは、

『精神保健福祉士が役に立っていない』

ということを表しています。

 

精神保健福祉士の資格ができた当初の問題が解決されていないということは、与えられた仕事に結果を出せていない、役に立っていない、ということです。

 

そして、社会的入院や長期入院の課題に加え、発達障害や認知症なども課題も全然改善されていない状況です。

 

厳しいようですが、これが現状です。


精神保健福祉士としての本質的なミッション

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では、どうすれば精神保健福祉士が日本の精神保健福祉の役に立ち、貢献することができるのか?

 

それは、日本の精神保健福祉における本質的な課題に取り組むことです。

 

先ほども述べましたが、これまで挙げた課題は本質的な課題ではありません。

表面的なものです。

 

では、本質的な精神保健福祉の課題とは何か?

 

それは、発達障害者を生み出さないことであり、認知症にならない社会を創ることであり、精神障がい者をなくすことであり、精神疾患にならない社会を創ることです。

 

そして、精神保健福祉士が必要ない社会を創ることです。

 

問題があるから解決する。そして、また同じ問題が起きないようなシステムや社会を創ることです。

そうなれば、任務完了です。

 

ですから、精神保健福祉士の志事は、目の前の精神障がい者や認知症を抱えた方、発達障害を抱えた方のサポートだけでなく、そのような人たちを作り上げている社会やシステムに働きかけていくことです。

 

発達障害者を生み出さない、認知症にならない、精神障がい者がいない、精神疾患にならない社会を創ること‼

 

これが精神保健福祉士の本質的な役割であり、ミッションです。

 

 

いかがでしょうか。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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群馬で量子力学を活用して精神保健福祉士を応援する志福祉ワーカーコーチの井内信吾でした

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